生徒:資本的支出と収益的支出、試験ではどう見分けますか。
先生:効果の期間で考えます。将来にわたる能力向上・寿命延長は資産計上(資本的)、日常の維持修理は費用(収益的)。
生徒:迷ったら「将来にも効いているか」を確認ですね。
取得から除売却までの流れと、資本的/収益的支出の区分を整理していきます。
判断は「機能向上・使用可能期間の延長」の有無と金額の重要性で行います。
理解を確認するには、ドリルC(引当金・固定資産)へ。
固定資産に支出が生じたとき、その効果が将来に及ぶ改良・機能向上なら資本的支出(資産計上)、維持・修繕なら収益的支出(費用)と判断します。
| 事例 | 区分 | 会計処理(例) |
|---|---|---|
| 生産能力を高める機械の改造 | 資本的支出 | 機械装置 に加算 |
| 定期的な部品交換・修理 | 収益的支出 | 修繕費 等で費用計上 |
判断に迷ったら「使用可能期間の延長」や「能力向上」の有無を確認しましょう。
生徒:資本的支出と収益的支出、試験ではどう見分けますか。
先生:効果の期間で考えます。将来にわたる能力向上・寿命延長は資産計上(資本的)、日常の維持修理は費用(収益的)。
生徒:迷ったら「将来にも効いているか」を確認ですね。
| 取引 | 典型仕訳 |
|---|---|
| 除却(無料処分) | 減価償却累計額 / 備品(帳簿価額) 固定資産除却損 / —(差額) |
| 売却(現金受取) | 現金、減価償却累計額 / 備品(帳簿価額) 固定資産売却益(または売却損)/ —(差額) |
まず帳簿価額=取得原価−累計額を把握し、受取額との差額を益損に振り分けます。
生徒:除却と売却、仕訳の考え方は共通ですか。
先生:はい。いずれも帳簿価額を基準に、受取額との差を益損にします。違いは現金の有無(除却はゼロ、売却は受取あり)。
生徒:まず「累計額の取り崩し」を忘れないことですね。
固定資産は長期にわたって使用する資産で、取得後は耐用期間に応じて減価償却を行います。支出は「資本的支出(資産計上)」と「収益的支出(費用計上)」に分け、効果の期間で判断します。
貸借対照表では「取得原価−減価償却累計額=帳簿価額」で表示します。損益計算書では減価償却費が販管費または製造原価に含まれます。
型を確認したら、ミニ問題E(固定資産) に進みましょう。
ミニ問題E(固定資産) で基本の型を固めましょう。