固定資産売却益/損

定義:固定資産の売却時に生じる損益。使い所:帳簿価額と売却価額の差額を損益として認識します。

仕訳例(固定資産の売却)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
7/15現金150建物200
7/15減価償却累計額30  
7/15固定資産売却損20  

対話で深める:固定資産売却益/損

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

取得原価7,000、減価償却累計3,600の機械を3,000で売却。帳簿価額3,400→売却損400を認識。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 帳簿価額=取得原価−累計償却
  • 売却差額は売却損益
  • 除却・廃棄も同様に差額を損益
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

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