減価償却

定義:固定資産の取得原価を耐用期間に配分する手続。使い所:対応関係を保ちながら費用配分を行い、帳簿価額を逓減します。

仕訳例(減価償却)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
3/31減価償却費70減価償却累計額70
3/31固定資産売却損20建物20

対話で深める:減価償却

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

取得原価1,200、耐用年数5年、残存0。定額法なら年240、月割あり。半期取得なら当期は120。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 定額法:取得原価×定率または(取得−残存)÷年数
  • 月割計算の有無を確認
  • 償却費と減価償却累計額の仕訳
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

よくある誤り

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