収益的支出

収益的支出は、固定資産の維持や原状回復など、効果がその期にとどまる支出です。資産の価値を高める資本的支出とは異なり、資産として計上せず、修繕費などその期の費用として処理します。判定を誤ると、費用と資産の金額がどちらもずれてしまいます。

基本情報

収益的支出の分類と使いどころ
分類固定資産に関する支出の分類(費用処理する側)
何を表すか固定資産の維持・原状回復など、効果がその期にとどまる支出
計算式・見分け方支出の効果が「現状維持」「原状回復」にとどまるなら収益的支出、価値の向上や耐用年数の延長に及ぶなら資本的支出と見分けます
使う場面固定資産に修繕などの支出をしたときに、費用処理するか資産計上するかを判定する場面
試験での問われ方支出内容から収益的支出・資本的支出を判定させ、収益的支出は修繕費として計上する仕訳を書かせる出題

計算式・具体例

収益的支出・資本的支出の判定
区分効果処理
収益的支出現状維持・原状回復発生した期の費用にする(例:修繕費30,000/当座預金30,000)
資本的支出価値の向上・耐用年数の延長資産の取得原価に加える

確認:収益的支出は修繕費などその期の費用で完結し、資産の取得原価には影響しません。資本的支出は資産の勘定に加えるため、その後の減価償却の基礎が変わります。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 固定資産の維持や原状回復など、効果がその期にとどまる支出はどれですか?(答えを見る)

効果がその期にとどまる支出は収益的支出として、その期の費用にします。

Q2. 収益的支出と判定したとき、その金額はどう処理しますか?(答えを見る)

収益的支出はその期の費用(修繕費など)として処理します。資産計上するのは資本的支出です。

Q3. 資産の価値を高めたり耐用年数を延ばしたりする支出はどれですか?(答えを見る)

価値の向上や耐用年数の延長に及ぶ支出は資本的支出です。