物語11:収益認識契約資産契約負債

「仕事は終わったが、請求や入金はこれから」──このズレを言葉にしていきます。

先輩:A社に商品を引き渡した。だけど請求は月末一括、入金は翌月だよね。今、売上は?

学習者:引渡済みなので、売上は認識します(履行義務の充足)。

先輩:じゃあ、未収は?売掛金でいいかな。

学習者:請求してないなら、契約資産が良さそうです。

先輩:そう。請求権が成立していない未収は「契約資産」。逆に、先にお金を受け取ったら?

学習者:引渡前の受取は負債として契約負債ですね。

先輩:値引やリベートがある契約は?

学習者:確度の高い範囲で取引価格に反映(可変対価)。

先輩:支払が長期にわたる場合は?

学習者重要な金融要素を考慮して利息相当を分離することがあります。

学習者契約資産はどんな仕訳になりますか?

先輩:売上/契約資産 のように、履行義務の充足に応じて収益を認識し、未請求分は契約資産に貯まります。請求が立てば契約資産売掛金へ振替。

学習者:当月履行60、請求は30のみのとき?

先輩:売上60、うち30は売掛金、残り30は契約資産です。翌月の請求で契約資産から売掛金へ振り替えます。

関連:用語集 収益認識契約資産契約負債