STEP1 売上と基本仕訳
売上原価から資金回収までの基本的な流れを、対話で一気に把握していきます。
実務の場面に沿った対話で、仕訳→集計→表示のつながりを体感していきます。1セクション3〜5分を目安に進めましょう。
売上原価から資金回収までの基本的な流れを、対話で一気に把握していきます。
長期資産と税・決算の基礎を押さえて、決算整理前の準備を整えましょう。
リースや外貨、在庫など実務で迷いやすい論点をケース別に確認していきます。
組織再編や精算表の完成までを通して、決算書につながる最終ステップを仕上げます。
先輩:今日は売上と売上原価の関係を、月次締めの流れで確認しよう。
後輩:売上が立った後、売上原価はどう出すんでしたっけ?
先輩:基本式は「期首+当期仕入−期末」だね。三分法では期末に繰越商品を使って仕入を売上原価に整理する。
後輩:期首と期末、仕訳の向きをよく混乱します…。
先輩:期首は戻す(繰越商品/仕入)、期末は繰り越す(仕入/繰越商品)。両方とも「仕入」を減らす方向というのがポイント。
後輩:試算表上はどこを見ればいいですか?
先輩:「繰越商品」「仕入」「売上」。まずはこの3つ。返品や割戻は仕入から控除して純額にしておくことも忘れずにね。
後輩:P/Lへの表示は自動的につながりますか?
先輩:期末振替後の「仕入」残高がそのまま売上原価になる。売上総利益は売上高−売上原価で確認しよう。
ミニチェック:次のどちらが期末仕訳?
期末仕訳は「仕入 / 繰越商品(期末棚卸高)」です。期首はその逆「繰越商品 / 仕入(期首棚卸高)」。
仕訳の向きを覚えるコツは「どちらも仕入を減らす」こと。期首は戻し、期末は繰越です。
先輩:次は手形だ。裏書と割引、何が違う?
後輩:裏書は保有する受取手形で買掛金を決済、割引は銀行に手形を渡して資金化…でしたよね。
先輩:その通り。裏書は現金が動かない、割引は現金が増えるのが大きな違いだ。
後輩:仕訳はどうなりますか?
先輩:裏書は「買掛金 / 受取手形」。割引は「当座預金, 手形売却損 / 受取手形」。割引料は費用だね。
後輩:裏書した手形が不渡になったら?
先輩:遡求される可能性がある。買掛金の復活や負担発生に注意しよう。