部門個別費・部門共通費(第1次集計・第2次集計)
部門個別費は特定の部門にだけ発生する費用、部門共通費は複数部門に共通して発生する費用です。第1次集計で部門個別費を賦課・部門共通費を配賦し、第2次集計(補助部門費の配賦)へつなげます。
基本情報
| 分類 | 部門ごとに製造間接費を集計する第1次集計(一次配賦)の対象区分 |
|---|---|
| 何を表すか | 部門個別費=特定の部門だけで発生し直接跡付けられる原価。部門共通費=複数部門に共通して発生し配賦基準で按分する原価 |
| 計算式(求め方) | 部門個別費→該当部門へ全額を賦課。部門共通費→配賦基準(占有面積・電力使用量等)で按分して各部門へ配る |
| 使う場面 | 部門別原価計算の入口。第1次集計で製造部門・補助部門に原価を集めたあと、第2次集計(補助部門費の配賦)へ進む |
| 試験での問われ方 | 費用が部門個別費か部門共通費かを判定させ、部門費配賦表の第1次集計欄を埋めさせる出題 |
計算式・具体例
工場全体でかかった費用を、まず各部門(製造部門・補助部門)に集める場面です。
| 求めるもの | 式 | 数値例 |
|---|---|---|
| 部門個別費の集計 | 該当部門へ全額を賦課 | 製造部門Xの機械保守用消耗品費40,000円→X部門へ全額を賦課 |
| 部門共通費の配賦 | 部門共通費×各部門の配賦基準/配賦基準合計 | 工場建物の減価償却費100,000円を占有面積(X40%・Y30%・補助部門A20%・B10%)で配分→X40,000円・Y30,000円・A20,000円・B10,000円 |
第1次集計(一次配賦)は「個別費は賦課、共通費は配賦」で各部門に原価を集める段階です。ここで集まった補助部門の費用は、次の第2次集計(補助部門費の配賦)で製造部門へ移します。
混同しやすい語との違い
- 補助部門費の配賦(直接配賦法・相互配賦法)との違い:本語は第1次集計(部門へ原価を集める段階)、departmental-allocationは第2次集計(補助部門費を製造部門へ配る段階)です。
- 補助部門費の配賦法(直接配賦法・相互配賦法)との違い:第2次集計で使う方法(直接配賦法・相互配賦法)そのものを比較した語です。
- 製造間接費との違い:製造間接費は工場全体で集計する勘定科目、部門個別費・部門共通費はそれを部門ごとに分けて集める区分です。
試験でのよく問われ方
- 費用の性質(部門個別費か部門共通費か)を判定させ、部門費配賦表の第1次集計欄を埋めさせる出題。
- 第1次集計と第2次集計のどちらの段階を計算しているのかを、配賦表の列見出しから読み取らせる出題。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 部門共通費を各部門へ配る第1次集計の基準として、最も適切なのはどれですか?(答えを見る)
部門共通費は、費用の発生と相関する基準(占有面積・電力使用量等)で配分します。売上高や勤続年数のように発生原因と関係のない基準は使いません。
Q2. 部門個別費・部門共通費を製造部門・補助部門へ集める段階を何と呼びますか?(答えを見る)
部門個別費の賦課と部門共通費の配賦で各部門に原価を集めるのが第1次集計です。補助部門費を製造部門へ移す第2次集計とは段階が異なります。
関連
- ガイドで学ぶ:部門別原価計算(直接配賦法・相互配賦法)
- 関連する用語:補助部門費の配賦(直接配賦法・相互配賦法)/補助部門費の配賦法(直接配賦法・相互配賦法)/製造間接費
- 解いて定着:部門費配賦ドリル