材料副費(買入運賃など)の扱い

材料の取得に直接付随する費用は、原則として材料に含めて計上します(取得原価主義)。

仕訳例

仕訳例(購入時に材料に含める)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
4/1材料100,000買掛金100,000
4/1材料5,000買掛金5,000
(注)2行目が買入運賃等の副費。材料取得原価に含めます。
4/1材料3,000買掛金3,000

例外の考え方

個別の指示により、材料副費を材料副費勘定で集計し、月末に配賦する場合もあります。指示に従って処理しましょう。

対話で理解しよう — 材料の付随費用を漏らさない

現場エピソード:小麦粉25kgを仕入、購買価額3,000円、運賃600円。受入検品後、材料倉庫へ計上しました。

ハル:「運賃は材料の付随費用として材料勘定に含めます。仕入運賃を別勘定にすると、消費時に原価へ落ちずズレます」

椿先生:「正解。材料原価は取得原価主義で、購入代価+付随費用が基本です。返品・割戻・値引は控除して整理しましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 直近の購買伝票から、材料価格と付随費用を分けてメモしましょう。
  2. 材料の返品・割戻・値引があった場合の仕訳を1つ書きましょう。
  3. 受払帳に運賃が反映されないリスクと対策(入力経路の統一など)を挙げましょう。

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