労務費の内訳(直接/間接・割増賃金等)

直接作業は仕掛品、間接作業は製造間接費。時間外割増、法定福利費などの扱いを整理しておきましょう。

主な区分

労務費の主な区分
項目扱い
直接工賃金仕掛品(労務費)へ
間接工賃金(監督・清掃 等)製造間接費へ
時間外割増通常、製造間接費(指示により直接へ振替あり)
法定福利費製造間接費(企業負担分)

差異分析の入口

賃率差異と能率差異の分解を押さえておくと、演習でのケアレスミスが減ります。詳細は「標準原価計算の差異」へ。

対話で理解しよう — 賃金の内訳と原価計上

現場エピソード:成形スタッフの1日。基本給相当1,200円/h、深夜割増+25%、時間外+25%、休日+35%。法定福利費は賃金の15%を見込み。

ハル:「原価計算では、割増や福利費も労務費として扱い、必要に応じて直接/間接へ振り分けます」

椿先生:「割増の増減は賃率差異に効きます。制度と実績の両面を見ましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 直近のシフトから、割増が集中している時間帯を1つ特定しましょう。
  2. 人員配置の入替で賃率差異が改善しそうな配置案を1つ提案しましょう。
  3. 福利費の配賦(直接/間接)のルールを1行で定義しましょう。

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