第3話:午後の稼働 — 製造間接費の予定配賦と差異

配賦率は予算額÷基準操業度。実際操業度で配賦して、実際発生額との差を配賦差異として読み解きます。

設備担当:今日は機械時間が想定より少なめでした。

原価管理:固定費中心のラインでは、操業度が下がると固定費の未吸収が起きやすく、不利差異が出ます。

経理:予定配賦率で配賦した額と実際発生額の差を、指示に従い当期損益処理か仕掛・製品・売上原価へ比例配分します。

予定配賦の型(例)

予定配賦率と当月配賦額
項目
予定配賦率予算製造間接費 ÷ 基準操業度(例:機械時間)
当月配賦額予定配賦率 × 実際操業度(例:当月機械時間)
配賦差異実際発生額 − 当月配賦額(正:不利 / 負:有利)

部門構造がある場合は、次話「補助部門費の配賦」までつなげて整理しましょう。

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