工業簿記2級 / ミニ問題

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M-IND-03 / 標準原価計算

労務費の賃率差異と能率差異

標準原価計算では、賃金のズレと作業時間のズレを分けて見ます。このミニ問題では、賃率差異と能率差異の基本だけを確認します。

難易度: 標準所要時間: 4分形式: 計算1問

問題

製品Aについて、標準直接作業時間は1個当たり2時間、標準賃率は1時間当たり1,200円です。当月の完成品は90個、実際直接作業時間は190時間、実際賃金は239,400円でした。賃率差異と能率差異を求めてください。

まず標準時間を出し、そのあと差異ごとに使う単価を分けて考えます。

正答

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賃率差異: 11,400円(不利差異)

能率差異: 12,000円(不利差異)

標準時間 = 90個 × 2時間 = 180時間

実際賃率 = 239,400円 ÷ 190時間 = 1,260円

賃率差異 = 190時間 × (1,260円 - 1,200円) = 11,400円

能率差異 = (190時間 - 180時間) × 1,200円 = 12,000円

賃率差異は実際時間、能率差異は標準賃率を使う点を分けて見るのがポイントです。

解説

解説は、答え → 根拠 → ひっかかりやすい点 の順で読めるようにそろえています。

標準時間は 180時間ですが、実際には 190時間かかっています。まずこの 10時間の超過が能率差異の出発点です。

次に実際賃率を出すと 1,260円で、標準賃率 1,200円より 60円高くなっています。賃率差異は、この賃率差を実際時間 190時間に掛けて求めます。

よくあるミスは、能率差異でも実際賃率を使ってしまうことです。時間のズレには標準賃率を使う、と固定すると崩れにくくなります。