ミニ問題:5分で手を動かして定着
短時間のセット練習で往復し、配賦・差異、仕掛/製品の型を固めていきましょう。
セットA(配賦・差異)
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予算製造間接費が 600,000 円、基準作業時間が 3,000 時間です。予定配賦率はいくらになりますか。
解答
予定配賦率 = 600,000 ÷ 3,000 = 200 円/時です。
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上記の予定配賦率を用い、当月の実際作業時間が 1,250 時間でした。製造間接費の当月配賦額はいくらですか。
解答
当月配賦額 = 200 × 1,250 = 250,000 円です。
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当月の製造間接費の実際発生額は 260,000 円でした。配賦差異の符号(有利/不利)と金額を答え、簡単に理由を述べてください(配賦差異=実際−配賦)。
解答
配賦差異 = 260,000 − 250,000 = 10,000 円(不利)です。実際の方が大きく、想定より費用超過のため不利差異となります。
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補助部門 A の費用 30,000 円を、製造部門 X/Y へ作業時間比 2:1 で直接法配賦します。X と Y への配賦額を求めてください。
解答
X = 30,000 × 2/3 = 20,000 円、Y = 30,000 × 1/3 = 10,000 円です。
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加工が機械中心の工程では、製造間接費の配賦基準として何が適切でしょうか(代表例を 1 つ)。
解答
機械時間が目的適合的です。機械稼働に比例しやすい費用を反映できます。
セットB(総合原価)
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投入 1,000 個、完成 800 個、月末 200 個(材料 100%、加工 50%)のとき、等価完成量(材料/加工)を求めましょう。
解答
材料: 800 + 200 = 1,000、加工: 800 + 200×0.5 = 900 です。
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当月発生原価が材料 500,000 円、加工 360,000 円(期首仕掛なし)でした。加重平均法で単位当たり原価(材料/加工/合計)を求めましょう。
解答
材料 = 500,000÷1,000 = 500、加工 = 360,000÷900 = 400、合計 900 円/個です。
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上の単位当たり原価で、完成品と月末仕掛へ配賦額を求めましょう。
解答
完成品 = 800×900 = 720,000 円。月末仕掛 = 材料 200×500 + 加工 (等価)100×400 = 140,000 円です。
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先入先出法と加重平均法の主な違いを、等価完成量の考え方の観点から一言で述べましょう。
解答
先入先出は期首仕掛の進捗を切り分け、加重平均は当期投入と期首仕掛を平均化して扱います。
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材料投入点が「期首一括投入」の場合、材料の等価完成量はどう扱いますか。
解答
期首に全量投入とみなし、月末仕掛も材料は100%でカウントします(加工は進捗に応じます)。