借方(かりかた)
借方とは、仕訳を書くときの左側の置き場所です。資産・費用が増えるとき、または負債・純資産・収益が減るときに、この左側へ記入します。
基本情報
| 分類 | 仕訳の左側(置き場所) |
|---|---|
| 増えるとき | 該当なし(借方そのものは科目ではなく位置) |
| 減るとき | 該当なし |
| 代表的な相手科目 | 貸方に記入される科目(1つの仕訳で必ず対になる) |
| 試験での問われ方 | 取引の中で、どの科目を借方に置くかを判断する(第1問・第2問) |
仕訳例
備品を購入した場面と、家賃を支払った場面です。どちらも借方に来る科目が異なります。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 5/2 | 備品 | 20,000 | 現金 | 20,000 |
| 5/1 | 地代家賃 | 80,000 | 普通預金 | 80,000 |
1行目は資産(備品)が増えたので借方、2行目は費用(地代家賃)が増えたので借方です。どちらも「増えた」ことは共通ですが、資産なのか費用なのかは別として、増える側は借方にそろう点を確認しましょう。
混同しやすい語との違い
- 貸方との違い:借方は左側、貸方は右側という位置の違いです。借方は資産・費用が増える側、貸方は負債・純資産・収益が増える側と覚えると安定します。
- 読み方の注意:「借方(かりかた)」は「借りる」という意味ではなく、単なる左側を指す名前です。「借方(かりかた)の"り"は左、貸方(かしかた)の"し"は右」という覚え方と結び付けておきましょう。
試験でのよく問われ方
- 取引文を読んで、どの科目を借方に記入するかを判断する出題(第2問)。
- 借方・貸方の左右を逆に書いていないかを確認する出題。
- 同じ資産どうし、費用どうしでも増減によって借方・貸方が入れ替わることを問う出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 「借方」に記入して増加する区分はどれですか?(答えを見る)
借方を覚えるときは、位置だけでなく「どの区分が借方で増えるか」をセットで押さえるのが大切です。資産と費用は借方で増え、負債・収益・純資産は貸方で増えます。まず区分を切ってから借方か貸方かを決める流れが基本です。
Q2. 次の取引の借方は?「備品を現金で購入」(答えを見る)
この問題では、まず増えたのが備品という資産だと分かれば借方に置けます。現金は同じ資産でも減っているので貸方です。同じ資産でも増減で左右が変わるため、区分の次に増減を見る順が大切です。
Q3. 家賃を普通預金から支払ったとき、借方に記入するのはどれですか?(答えを見る)
先に地代家賃という費用が発生したと見て借方を決め、そのあと支払手段として普通預金の減少を貸方に置きます。何を買ったか、何を払ったかを分けて考えると、借方科目を選びやすくなります。
関連
- ガイドで学ぶ:仕訳の基本ルール
- 関連する用語:貸方/仕訳
- 解いて定着:第1問(用語・基本原理)ドリル