貸方(かしかた)

貸方とは、仕訳を書くときの右側の置き場所です。負債・純資産・収益が増えるとき、または資産・費用が減るときに、この右側へ記入します。

基本情報

貸方(かしかた)の分類と使いどころ
分類仕訳の右側(置き場所)
増えるとき該当なし(貸方そのものは科目ではなく位置)
減るとき該当なし
代表的な相手科目借方に記入される科目(1つの仕訳で必ず対になる)
試験での問われ方取引の中で、どの科目を貸方に置くかを判断する(第1問・第2問)

仕訳例

商品を販売した場面と、銀行から借り入れた場面です。どちらも貸方に来る科目が異なります。

仕訳の例(貸方)5列
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/3現金30,000売上30,000
5/16普通預金100,000借入金100,000

1行目は収益(売上)が増えたので貸方、2行目は負債(借入金)が増えたので貸方です。どちらも「増えた」ことは共通ですが、収益なのか負債なのかは別として、増える側は貸方にそろう点を確認しましょう。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 「貸方」に記入して増加する区分はどれですか?(答えを見る)

貸方は右側というだけでなく、「負債・収益・純資産が増える側」として覚えると使いやすくなります。まず区分を切ってから貸方かどうかを決めるのが基本で、位置だけを暗記するより迷いにくくなります。

Q2. 次の取引の貸方は?「商品を現金で販売」(答えを見る)

商品を販売した成果として売上という収益が増えるので貸方です。一方で、受け取った現金は資産の増加なので借方に来ます。同じ「増える」でも区分によって左右が逆になることを、この問題で押さえるのが大切です。

Q3. 銀行から100,000円を借り入れて普通預金に入金したとき、貸方に記入するのはどれですか?(答えを見る)

まず借入金という負債が増えたと分かれば貸方です。同時に受け取った普通預金は資産の増加なので借方に置きます。1つの取引を、区分ごとに分けて左右を決める練習として見ると理解しやすくなります。