製品別損益(売上総利益・営業利益)

製品ごとに売上高−売上原価=売上総利益、さらに販管費控除で営業利益を把握します。

例:製品Aの売上高が¥1,000,000売上原価¥600,000販管費¥300,000なら、売上総利益1,000,000−600,000=¥400,000営業利益400,000−300,000=¥100,000です。

考え方は「売上総利益→販管費→営業利益」の順に段取りよく集計することです。まずは売上原価の算定を済ませ、次に販管費を控除して採算を見ます。

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第1・2問)

即解ミニ例題(A製品の損益)

与件:売上高¥1,000、売上原価¥600、販管費¥300

売上総利益=1,000−600=¥400/営業利益=400−300=¥100

ポイント:順番は「売上総利益→営業利益」。

定義と見分け方

構成の要点
項目
売上総利益売上高 − 売上原価
営業利益売上総利益 − 販管費

会話で理解する:製品別損益の読み方

ユイ: 図の流れは何を示していますか?

サクラ先生: 製品ごとに売上高→売上原価→売上総利益→販管費→営業利益と段階的に利益を見ます。採算比較の軸になります。

ユイ: まず確認する指標は?

サクラ先生: 貢献利益(売上−変動費や売上総利益です。販管費控除まで見て優先順位を判断しましょう。

ポイント:段階利益のつながりで製品の採算を把握。

ミニ表:製品Aの損益(例)

製品別の売上高・売上原価・売上総利益・販管費・営業利益
項目金額メモ
売上高¥500,000単価×数量
売上原価¥320,000製品勘定からの振替
売上総利益¥180,000売上高−売上原価
販管費¥120,000配布基準に応じて按分
営業利益¥60,000売上総利益−販管費

使いどころ

作り方の要点

関連:貢献利益限界利益損益分岐点製造原価

ミニ問題(製品別損益

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 製品別損益計算書の目的として最も適切なのはどれですか?

  • A. 製品ごとの採算性を把握する
  • B. 本社の固定費の配賦率を決める
  • C. 仕掛品の期末評価を行う
▼ 正答と解説を表示

正解:A(製品ごとの採算性の把握)

売上高・売上原価販管費を製品別に整理し、利益に貢献している製品を特定します。

Q2. 製品Aの売上高¥1,000、売上原価¥600、販管費¥300のとき営業利益はいくらですか?

  • A. ¥100
  • B. ¥400
  • C. ¥700
▼ 正答と解説を表示

正解:A(¥100)

売上総利益¥400(=1000−600)から販管費¥300を控除して営業利益は¥100です。

Q3. 製品別損益の分析で、まず確認すべき指標はどれでしょうか。

  • A. 貢献利益限界利益
  • B. 法人税等
  • C. 現金預金残高
▼ 正答と解説を表示

正解:A(貢献利益限界利益))

貢献利益(売上−変動費)は固定費の回収と利益創出の源泉で、採算比較の出発点になります。

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