| 要因 | 概要 |
|---|---|
| 未取付小切手 | 企業が振出したが、先方が未だ銀行で呈示していない小切手 |
| 未達預金 | 企業が入金処理したが、銀行記録にまだ反映していない入金 |
| 銀行費用等 | 銀行側で自動計上された手数料や利息など |
対話で深める:銀行勘定調整表
現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):
- 会社規模:年商12億/従業員45名
- 締め日:月末(銀行営業日ベースで調整)
- 回収サイト:月末締め翌月末
- 税率:消費税10%
- 契約条項:銀行手数料は翌営業日引落、利息は月末計上
現場エピソード(単位:万円・個・% など):
帳簿残は当座200、銀行残は190。未達記入12、未取立手形2、未取立小切手4、銀行費用0.2。調整後、両者は一致します。
ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?
先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。
ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。
先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。
判断基準とチェック
- 両残高を列挙し、未達事項を網羅
- 帳簿修正事項は当期に仕訳を起こす
- 銀行の誤記や手形の未取立に注意
- 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
- チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
- チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
- チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?