当座預金

定義:決済用の預金。使い所:売掛金の回収や買掛金の支払、手形割引の入金など主要な決済に用いられます。

仕訳例(当座預金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/05当座預金200売掛金200
5/20買掛金150当座預金150
5/25当座預金, 手形売却損98, 2受取手形100

対話で深める:当座預金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

当座預金残高は200。期末の未取立小切手4と未取付小切手5を調整して、実質残高を一致させます。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 当座勘定は銀行勘定調整表と連動
  • 未取立/未取付小切手の確認
  • 銀行手数料・利息の記帳漏れを点検
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:当座預金は手形・売掛金買掛金の決済と関係が深い科目です。手形の基本は受取・支払手形、演習はミニ問題B(手形)で確認しましょう。

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