当座借越

定義:銀行と契約した一定限度額内で当座預金の残高を超えて小切手振出しができる融資枠。使い所:不足額は当座借越勘定(負債)で管理し、借越利息を計上します。

仕訳例(当座借越)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/31当座借越50当座預金50
6/30支払利息1当座借越1

対話で深める:当座借越

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

当座貸越契約の限度は500。月末残高は▲80(マイナス)。利息1%が発生し、当座借越利息0.8を計上。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 当座借越は負債(貸越限度額を管理)
  • 利息は発生主義で計上
  • 元利の相殺等の表示に注意
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:決算時、預金超過なら当座預金(資産)、借越状態なら当座借越(負債)に振替えて表示します。関連:当座預金ミニ問題