現金過不足

定義:実際現金と帳簿現金の差額を一時的に処理する勘定。使い所:レジ締め時の過不足を当座処理し、後で原因確定します。

仕訳例(現金過不足)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/31現金過不足2現金2
6/01現金1現金過不足1
6/10雑損失1現金過不足1

対話で深める:現金過不足

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

レジ締めで帳簿上は売上10だが実際入金は9.9。差額0.1は「現金過不足」。後日、釣銭ミスと判明し、雑損で処理。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 差額発生時は現金過不足で一時処理
  • 原因が売上なら売上修正、費用なら雑損
  • 継続発生は内部統制の見直し
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:当座処理(差額の一時計上)→ 原因確定で振替。過剰は雑収入、不足は雑損失等に振り替えます。練習はミニ問題(インデックス)から基礎セットへ。