小口現金

定義:少額の現金支出に備えて保管する現金。使い所:経費精算の都度、小口現金出納で管理します。

仕訳例(小口現金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
設置時小口現金20現金20
支出時旅費交通費2小口現金2
補給時現金10小口現金10

対話で深める:小口現金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

定額法:小口現金を毎月10で補給。月末に立替経費の領収書合計が9.3なら、当座9.3/小口現金9.3で補給。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 定額法では期首残高を定額に維持
  • 小口経費は都度ではなく補給時に費用化
  • インプレスト残がぶれないかを確認
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:運用方法(定額法・定額補給法 等)により補給仕訳が異なります。関連:現金現金過不足