決算手続
決算手続は「決算整理→締切→財務諸表作成」という一連の流れをまとめた言い方です。決算整理で金額を正しく整え、締切で収益・費用を損益勘定を経て繰越利益剰余金へ振り替え、最後に財務諸表の形へ並べます。2級では、いま扱っている処理がこの3段階のどこかを言語化できるようにします。
基本情報
| 分類 | 決算整理から財務諸表作成までの一連の手続の総称 |
|---|---|
| 何を表すか | 「決算整理→締切→財務諸表作成」という3段階の流れ |
| 計算式・見分け方 | 整理事項の修正なら決算整理、収益・費用をまとめて損益勘定へ振り替えるなら締切、表示形式へ並べ替えるなら財務諸表作成 |
| 使う場面 | 試算表が出そろってから、財務諸表を完成させるまでの一連の作業を整理する場面 |
| 試験での問われ方 | 「決算整理後」「締切後」などの語から、今どの段階の処理かを判断させる出題 |
計算式・具体例
| 段階 | やること | 主な勘定・書類 |
|---|---|---|
| 決算整理 | 期間のズレを直す(前払・未払・前受・未収、棚卸、減価償却など) | 決算整理仕訳 |
| 締切 | 収益・費用を損益勘定に集めて当期純損益を計算し、純資産へ振り替える | 損益勘定・繰越利益剰余金 |
| 作成・確認 | 整理後の残高を確認し、財務諸表(区分表示・注記)へ並べる | 決算整理後残高試算表・財務諸表の表示 |
「決算整理後」「締切後」という語が出てきた時点で、その前の段階は完了していると判断できます。当期純利益や繰越利益剰余金への振替が出てきたら締切の段階、区分表示や注記の話なら財務諸表作成の段階です。
混同しやすい語との違い
- 決算整理仕訳との違い:決算整理仕訳は手続の一部(金額を整える仕訳そのもの)で、決算手続は整理から締切、財務諸表作成までを含む全体像です。
- 精算表との違い:精算表は決算手続の中で使う中継表であり、手続そのものの名前ではありません。
- 財務諸表の表示(区分表示・注記)との違い:これは最終アウトプットの見せ方の論点で、決算手続はそこへ至る順序の理解です。
試験でのよく問われ方
- 整理事項の修正(決算整理)、収益・費用の振替(締切)、表示形式への並べ替え(財務諸表作成)のどの段階かを見分けさせる出題が中心です。
- 「決算整理後残高試算表」「当期純利益の振替」などの語から、決算整理が終わっているか、締切に入っているかを判断させます。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 決算手続の3段階を、正しい順に並べたものはどれですか?(答えを見る)
決算整理→締切→財務諸表作成。決算手続は、決算整理で金額を整えたあと、締切で収益・費用を損益勘定に集めて繰越利益剰余金へ振り替え、最後に財務諸表の形へ並べる、という順序で進みます。
Q2. 「決算整理後残高試算表」という語が出てきた場合、決算手続はどの段階まで進んでいると判断できますか?(答えを見る)
決算整理が完了している。決算整理後残高試算表は、決算整理を反映した後の残高を確認する表です。この語が出てきた時点で、決算整理は完了していると判断できます。
関連
- ガイドで学ぶ:精算表(8桁:整理記入→PL/BS)
- 関連する用語:決算整理仕訳/損益勘定/財務諸表の表示(区分表示・注記)
- 解いて定着:ミニ問題・ドリル(商簿)