分配可能額

定義:会社が配当などで株主へ分配できる上限額。使い所:剰余金の配当・処分の前に「配当してよい範囲」を確認します。

仕訳例(剰余金の配当)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
6/30繰越利益剰余金100未払配当金100
7/10未払配当金100現金100

押さえること(3つ)

  • 配当は「できる/できない」の判断が先で、その上で仕訳(未払配当金など)へ落とします
  • 配当は利益剰余金(資本)を取り崩す取引で、費用ではありません
  • 試験では、分配可能額の数値が与えられて「上限を超えないか」を問われます

判断のコツ・見分け方

  • 配当や自己株式取得の可否を問う文脈なら、まず分配可能額の確認が必要です。
  • 仕訳の前に「上限を超えていないか」を見るのが、この論点の最初の一手です。
  • 損益ではなく純資産の範囲で考えると、費用と混同しにくくなります。

似ている論点との区別

  • 分配可能額は配当できる上限のルールで、剰余金の配当・処分は実際の処理手続です。
  • 未払配当金は配当決議後の負債ですが、分配可能額はその前提条件です。
  • 当期純利益は損益計算の結果ですが、分配可能額は法的・会計的な分配余力の話です。

FAQ

Q. 分配可能額が足りないときはどうなりますか。
その範囲を超える配当はできない前提で考えます。仕訳以前に可否判断が先です。

Q. 配当は費用ですか。
いいえ。利益剰余金など純資産を取り崩す取引で、損益計算書の費用ではありません。

関連:ガイド 社債・株式の基礎 / 物語 物語06:社債・株式の基礎 / ミニ問題 セットN(剰余金の配当・処分)

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