剰余金の配当・処分
剰余金の配当・処分は、繰越利益剰余金から株主への配当額と利益準備金の積立額を振り替える手続です。株主総会の決議時は未払配当金(負債)で受け、実際に支払ったときに取り崩します。利益準備金の積立額は、配当額の10分の1と資本金4分の1の枠の残りの、小さい方です。
基本情報
| 分類 | 純資産(繰越利益剰余金の減少・利益準備金の増加) |
|---|---|
| 増えるとき | 利益準備金は、配当のたびに積み立てるとき(貸方) |
| 減るとき | 繰越利益剰余金は、配当・利益準備金の積立で減るとき(借方) |
| 代表的な相手科目 | 未払配当金、利益準備金 |
| 試験での問われ方 | 配当額の10分の1と資本金4分の1の枠の残りの、小さい方を利益準備金の積立額として計算させる出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 決議時 | 繰越利益剰余金 | 550,000 | 未払配当金 利益準備金 | 500,000 50,000 |
| 支払時 | 未払配当金 | 500,000 | 当座預金 | 500,000 |
確認:決議時はまだ支払っていないため、配当額は未払配当金(負債)で受けます。利益準備金の積立額は、配当額の10分の1(500,000×10分の1=50,000)と、資本金4分の1の枠の残りの、小さい方です。支払時に未払配当金を取り崩します。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 配当額の10分の1と、資本金4分の1の枠の残りの、小さい方を利益準備金の積立額として計算させる出題。
- 決議時(未払配当金の計上)と支払時(当座預金等の減少)の場面を区別させる出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 株主総会で配当を決議した。株主へまだ支払っていない配当を表す貸方科目はどれですか?(答えを見る)
未払配当金です。決議時にはまだ支払っていないので、負債である未払配当金で受けます。
Q2. 配当500,000円を行う。資本金4分の1の枠に十分な余裕があるとき、積み立てる利益準備金はいくらですか?(答えを見る)
50,000円です。積立額は配当額の10分の1(500,000×10分の1=50,000)と、資本金4分の1の枠の残りの、小さい方です。枠に余裕があるので10分の1になります。
Q3. 利益準備金の積立額は、どのように決まりますか?(答えを見る)
配当額の10分の1と資本金4分の1の枠の残りの、小さい方です。枠が残り少ないときは10分の1より少なくなります。
関連
- 関連する用語:資本および会社取引/自己株式/分配可能額
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