剰余金の配当・処分

定義:株主資本の剰余金を利益準備金や配当等へ充当。使い所:株主総会決議後に処理し、純資産の内訳が変動します。

仕訳例(剰余金の配当・処分)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決議時繰越利益剰余金200利益準備金, 配当金50, 150
支払時未払配当金150当座預金150

対話で深める:剰余金の配当・処分

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

期末利益剰余金から配当80・利益準備金8を計上。株主総会決議に基づき処理します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 繰越利益剰余金の処分は決議ベース
  • 利益準備金の積立要件に注意
  • 配当支払時の未払配当金計上
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:利益準備金の積立額は?
先輩:原則、配当金の1/10を積み立てます(一定の上限あり)。

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