まずはここだけ見る
- 受け入れた純資産より対価が大きい
- 大きい分の差額がのれんになる
- 取得時に計上し、そのあと決算で償却する
迷ったら、「差額が出るか」と「取得時か決算時か」を先に分けます。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 取得時 | 諸資産, のれん | 900, 100 | 現金 | 1,000 |
| 決算 | のれん償却 | 10 | のれん | 10 |
上段は「受け入れた純資産900に対して対価1,000を支払った」ため、差額100がのれんとなる例です(諸資産の内訳や対価の形は設問に従います)。
対話で深める:のれん
現場エピソード:
同業他社の事業を譲り受け、顧客基盤やブランド力も含めて買収。帳簿上の純資産だけでは説明できない価値があり、差額が「のれん」として残りました。
判断基準とチェック
- 差額の正体は「上乗せして支払った価値」
- のれんは「支出」ではなく資産として計上し、一定期間で償却する
- 償却年数や償却方法は設問指示に従う
判断のコツ・見分け方
- 先に「対価 − 純資産」で差額を出します。
- 差額がプラスなら、まずのれんを疑います。
- 取得時の仕訳と、決算時の償却を別々に考えると混ざりにくくなります。
似ている論点との区別
- 無形固定資産は通常の取得や開発で出てくる資産ですが、のれんは企業結合の差額で出てきます。
- 負ののれんは逆に純資産の方が大きいケースで、差額の向きが逆です。
- 合併は取引そのもの、のれんはその結果として出る差額です。
「取引そのもの」ではなく「取引の結果出る差額」だと見えるだけでも整理しやすくなります。
FAQ
Q. 最初に何を見ればよいですか。
支払対価と受け入れた純資産を比べます。対価の方が大きければ、のれんが出る可能性があります。
Q. 毎期どう処理しますか。
設問で示された年数に従って、のれん償却として少しずつ費用に配分します。