株式(資本金)

定義:株式発行で受け入れた払込資本。使い所:発行時に資本金を計上し、関連する基本処理を押さえます。

仕訳例(株式・資本金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
6/01現金50,000資本金50,000
6/30株式交付費2現金2

対話で深める:株式(資本金)

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

株式を発行し現金1,000を受領。資本金1,000を計上(割当条件により資本準備金按分等の指示あり)。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 払込額の資本組入額は会社法の規定に従う
  • 株式発行費は繰延資産等で処理
  • 自己株式との区分に注意
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:基本は「払込=現金、対価=資本金」。株式交付費などの付随費用は適切な勘定で処理します(範囲は試験制度に準拠)。演習はミニ問題F(社債・株式)へ。

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