期中財務諸表
期中財務諸表は、決算日を待たず、事業年度の途中で作成する財務諸表の総称です。月次の財務諸表や、上場会社が開示する四半期・中間の財務諸表などが含まれ、経営者の早期の判断や、投資家など外部の利害関係者への情報提供に使われます。2級では、期中財務諸表も原則として年度末の決算と同じ会計方針・手続で作成するという位置づけを押さえれば十分です。
基本情報
| 分類 | 事業年度の途中で作成する財務諸表に関する会計基準上の用語(「期中財務諸表に関する会計基準」=企業会計基準第37号) |
|---|---|
| 何を表すか | 月次・四半期・中間など、決算日を待たずに期の途中で作成する財務諸表の総称 |
| 計算式・見分け方 | 特別な簡便法を使うのではなく、年度末の決算と同じ会計方針・手続(売上原価の算定・貸倒れの見積り・減価償却・経過勘定など)を、期の途中でも同じように当てはめるという位置づけで判定する |
| 使う場面 | 経営者が早めに業績をつかんで判断するときや、上場会社が投資家など外部の利害関係者へ期の途中の業績・財政状態を開示するとき |
| 試験での問われ方 | 期中財務諸表の位置づけ(年度末と同じ会計方針・手続で作成する)を問う出題。法人税等の中間納付(仮払法人税等)との違いを区別させる出題 |
計算式・具体例
| 種類 | 作成する頻度・タイミング | 主な目的 |
|---|---|---|
| 月次財務諸表 | 毎月 | 経営者が早めに業績・財政状態をつかみ、経営判断に生かす |
| 四半期・中間の財務諸表 | 3か月ごと(四半期)/半年ごと(中間) | 上場会社が投資家など外部の利害関係者へ、期の途中の業績・財政状態を開示する |
| 年度の財務諸表(決算) | 年1回(事業年度末) | 1年間の経営成績・財政状態を確定し、株主・債権者などへ報告する |
確認:期中財務諸表は、年度の決算と特別に違う簡便的な方法で作るわけではありません。2級では、売上原価の算定・貸倒れの見積り・減価償却・経過勘定といった決算整理仕訳の考え方を、期の途中でも年度末と同じように当てはめる、という位置づけを押さえれば十分です。近年、上場会社の期中開示の制度は、四半期を基本とする形から、半年ごとの中間を基本とする形へと見直されており、この基準(企業会計基準第37号)はその整備にあわせて定められています。なお、法人税等の中間納付にともなって計上する仮払法人税等は、税金の前払いに関する別の論点で、期中財務諸表そのものとは分けて考えます。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 期中財務諸表の作成方針(年度末と同じ会計方針・手続で作成する)を問う出題。
- 法人税等の中間納付で計上する仮払法人税等との違いを区別させる出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 期中財務諸表とは何ですか?(答えを見る)
期中財務諸表は、月次の財務諸表や、上場会社が開示する四半期・中間の財務諸表など、事業年度の途中で作成する財務諸表の総称です。
Q2. 2級で押さえる、期中財務諸表の作成方針はどれですか?(答えを見る)
期中財務諸表も、原則として年度末の決算と同じ会計方針・手続で作成します。売上原価の算定や減価償却、経過勘定といった決算整理の考え方を、期の途中でも同じように当てはめます。
Q3. 法人税等の中間納付を行ったときに計上する科目と、期中財務諸表の関係はどれですか?(答えを見る)
仮払法人税等は法人税等の中間納付(税金の前払い)を処理する科目で、期中財務諸表(期の途中で作る財務諸表そのもの)とは別の論点です。
関連
- ガイドで学ぶ:決算整理と財務諸表(表示区分・株主資本等変動計算書・期中財務諸表2026)
- 関連する用語:決算整理仕訳/精算表/法人税等
- 解いて定着:決算整理・銀行勘定調整ドリル/ミニ問題(決算整理と財務諸表)