商品有高帳
商品(棚卸資産)を品目ごとに、受入・払出・残高で管理する帳簿です。2級では、棚卸数量の把握や、在庫単価の計算(先入先出法・移動平均法など)と結びつけて理解します。
基本情報
| 分類 | 商品有高を品目ごとに管理する補助簿 |
|---|---|
| 何を表すか | 商品ごとの受入・払出・残高(数量・単価・金額)の記録 |
| 計算式・見分け方 | 受入(増える)・払出(減る)・残高(残る)の3区分。払出単価は移動平均法・先入先出法などで決める |
| 使う場面 | 払出原価・月末在庫を計算し、売上原価・期末商品棚卸高の根拠にする場面 |
| 試験での問われ方 | 受入・払出のデータから、指定された方法(移動平均法・先入先出法)で残高単価・払出原価を計算させる出題 |
計算式・具体例
| 日付 | 摘要 | 受入数量 | 受入金額 | 払出数量 | 払出金額 | 残高数量 | 残高単価 | 残高金額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6/1 | 前月繰越 | 100 | 30,000 | 100 | 300 | 30,000 | ||
| 6/10 | 仕入 | 200 | 72,000 | 300 | 340 | 102,000 | ||
| 6/20 | 売上(払出) | 150 | 51,000 | 150 | 340 | 51,000 |
受入のたびに残高単価を計算し直すのが移動平均法です。6/10の受入後、残高単価は(30,000+72,000)÷300=340円になり、6/20の払出150個はこの340円で計算します。商品有高帳は「帳簿」ですが、2級の計算問題では「在庫単価の計算表」として出題されることが多く、受入・払出・残高を同じ箱に整理すると解きやすくなります。
混同しやすい語との違い
- 補助元帳との違い:補助元帳は得意先や仕入先など相手先ごとの管理が中心ですが、商品有高帳は商品ごとの数量と単価の管理が中心です。
- 移動平均法(在庫単価)・先入先出法との違い:これらは商品有高帳の中で払出単価を決めるための計算方法で、商品有高帳そのものではありません。
- 売上原価との違い:売上原価は損益計算の結果ですが、商品有高帳はその根拠になる期中の記録です。
試験でのよく問われ方
- 受入・払出のデータから、指定された方法(移動平均法・先入先出法)で残高単価・払出原価を計算させる出題が中心です。
- 受入と払出を同じ単価で処理してしまい、残高単価が崩れるひっかけに注意します。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 商品有高帳で管理する3つの区分はどれですか?(答えを見る)
受入・払出・残高。商品有高帳は、この3区分で品目ごとの数量と単価の動きを記録します。
Q2. 前月繰越100個@300円に、6/10の仕入200個@360円を加えた直後の残高単価(移動平均法)はいくらですか?(答えを見る)
340円。(30,000+72,000)÷(100+200)=102,000÷300=340円です。
関連
- 関連する用語:先入先出法(FIFO)/移動平均法(在庫単価)/商品評価損
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(商品売買と売上原価)/学習ガイド(在庫単価の計算)/ミニ問題・ドリル(商簿)