移動平均法

定義:入荷のたびに在庫単価を平均し直す計算方法。使い所:継続記録法で採用されることが多く、在庫と売上原価の計算に用います。

仕訳例(移動平均法:参考)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
入荷商品300買掛金300
販売売上原価200商品200

対話で深める:移動平均法

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

入庫:100個@100、100個@110。平均単価は105。出庫150個→原価は15,750。期末50個は@105で5,250。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 加重平均:平均単価=金額合計÷数量合計
  • 都度法/期末法のどちらかは設問に従う
  • 四捨五入や端数処理を指示に合わせる
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:単価はいつ更新されますか?
先輩:入荷のたびに、(在庫数量×旧単価+入荷数量×仕入単価)÷(合計数量)で更新します。

関連語(クイックリンク)

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