| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 入荷 | 商品 | 400 | 買掛金 | 400 |
| 販売 | 売上原価 | 250 | 商品 | 250 |
対話で深める:先入先出法(FIFO)
現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):
- 会社規模:年商9億/従業員30名(小売)
- 締め日:月末
- 回収サイト:月末締め翌月末
- 税率:消費税10%
- 契約条項:返品14日/棚卸は月末実地
現場エピソード(単位:万円・個・% など):
入庫:100個@100、100個@110。出庫150個→原価は100×100+50×110=15,500。期末50個は@110で5,500。
ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?
先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。
ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。
先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。
判断基準とチェック
- 先入先出:古い在庫から出庫
- 期末は新しい単価が残りやすい
- 粗利や在庫評価への影響を意識
- 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
- チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
- チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
- チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?
ショート対話:
後輩:期末在庫の単価は?
先輩:最近の入荷単価に近くなります(最も新しい在庫が残る想定)。