棚卸減耗損

棚卸減耗損は、実地棚卸で確認した数量が帳簿数量より少ないときに生じる損失です。金額は「(帳簿数量-実地数量)×原価」で計算し、原価性があれば売上原価の内訳、なければ営業外費用・特別損失として区分します。2級では、商品評価損(単価の差)との掛ける相手の違いを押さえます。

基本情報

棚卸減耗損の分類と使いどころ
分類費用(原価性の程度により売上原価の内訳・営業外費用・特別損失のいずれか)
増えるとき実地棚卸で、帳簿数量より実際の数量が少ないと分かったとき
減るとき当期に一括計上する損失のため、通常は決算時の1回のみ計上する
代表的な相手科目繰越商品
試験での問われ方帳簿数量・実地数量・原価から棚卸減耗損の金額を計算させる出題、商品評価損との違い(数量差か単価差か)を問う出題

仕訳例

仕訳例(棚卸減耗損:帳簿150個・実地145個・原価@340円)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末棚卸減耗損1,700繰越商品1,700

棚卸減耗損=(帳簿数量150個-実地数量145個)×原価340円=1,700円です。数量の差に原価を掛ける点がポイントで、単価の下落を扱う商品評価損とは掛ける相手が異なります。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 帳簿数量150個・実地数量145個・原価@340円のとき、棚卸減耗損はいくらですか?(答えを見る)

1,700円。(帳簿150個-実地145個)×原価340円=5×340=1,700円です。

Q2. 棚卸減耗損の計算で、原価を掛ける相手はどれですか?(答えを見る)

帳簿数量と実地数量の差。棚卸減耗損は数量の差に原価を掛けて計算します。