棚卸減耗損

定義:棚卸資産の実地棚卸で確認される自然減耗・盗難等のロス。

仕訳例(棚卸減耗損)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末棚卸減耗損8商品8

対話で深める:棚卸減耗損

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

棚卸の結果、本来160あるはずが実地は155。差異5は棚卸減耗損として処理(原因が特定され補填される場合は別途)。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 実地棚卸差異は適切な費用/原価で処理
  • 原因が判明し補填見込がある場合は債権計上も
  • 継続的に差異が出る場合は工程・記録を見直す
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:原因・重要性に応じて売上原価に含める/営業外損失で処理する選択肢。関連:商品評価損売上原価