在途商品

定義:発送済だが未着の商品のうち、保有実質があるもの。

仕訳例(在途・期末)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末(本店)在途商品30支店勘定30
翌期着(支店)繰越商品30在途商品30

対話で深める:在途商品

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

出荷済みだが未着の在庫が期末に20。所有権移転条件(FOB発送地/到着地)に従い、期末在庫に含めるか判断します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 所有権移転基準で在庫/売上の帰属を判断
  • FOB発送地なら出荷時点で売上計上
  • FOB到着地なら到着時点で売上計上
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:保有実質の判定(危険負担の移転等)に留意し、本支店会計の照合材料として扱います。

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