| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 期首 | 繰越商品 | 300 | 仕入 | 300 |
| 期末 | 仕入 | 350 | 繰越商品 | 350 |
対話で深める：期末商品棚卸高
現場設定（会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項）:
現場エピソード（単位：万円・個・% など）：
棚卸の結果、期末在庫は150。滞留品は正味売却価額を確認し、評価損が必要か判断します。
ユイ：数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか？
先生：その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型（基礎×率か、差額か）に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。
ユイ：試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。
先生：仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。
判断基準とチェック
- 棚卸数量×単価＝期末在庫
- 評価はコストと正味売却価額のいずれか低い方
- 棚卸差異の原因（盗難/誤計上）を確認
- 30秒で説明：何が起きて、どの基礎×率（または差額）で、なぜその相手科目か
- チェック質問：締め日と回収/支払サイトは？請求日と入出金日のズレは？
- チェック質問：税率や非課税・免税の適用は？端数処理は指示どおり？
- チェック質問：契約条項（検収・返品・遅延利息・前受/割賦）はどう指示されている？
ショート対話：
後輩：期首も期末も仕入が出てきますか？
先輩：はい。どちらも「仕入を減らす」向きで、期首は戻し、期末は繰り越します。