貸付金

定義:他への資金貸付債権(資産)。使い所:短期・長期に区分して管理し、利息の発生に応じて受取利息を計上します。

仕訳例(貸付金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
貸付時貸付金500当座預金500
利息受取当座預金5受取利息5

対話で深める:貸付金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

貸付金500、年利1.2%。期末まで3か月経過→受取利息1.5を計上(500×1.2%×3/12)。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 利息の期間配分(発生主義)
  • 貸付条件(担保・期限・利率)を整理
  • 未収利息の計上も忘れずに
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:従業員貸付金・役員貸付金などの区分管理や、貸倒引当金の設定(必要に応じて)も確認しましょう。関連:借入金受取利息