預り金
預り金は、給料から差し引く源泉所得税や社会保険料など、他人に代わって一時的に預かる金銭(負債)です。預かった金額を、後日本人に代わって納付・支払いしたときに取り崩します。
基本情報
| 分類 | 負債(貸借対照表の流動負債) |
|---|---|
| 増えるとき | 給料などから源泉所得税・社会保険料等を差し引いて預かったとき(貸方) |
| 減るとき | 預かった金額を本人に代わって納付・支払いしたとき(借方) |
| 代表的な相手科目 | 給料手当、現金・当座預金 |
| 試験での問われ方 | 給料支給時の源泉徴収と、納付時の仕訳を問う出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 給与支給 | 給料手当 | 200 | 預り金, 当座預金 | 20, 180 |
| 納付 | 預り金 | 20 | 当座預金 | 20 |
給料支給時は、給料手当(費用)を借方に全額計上し、源泉所得税などの預り金(負債)を貸方に分けて記入し、残額を現金や当座預金で支払います。預かった金額は、後日本人に代わって税務署などへ納付したときに取り崩します。
混同しやすい語との違い
- 立替金との違い:預り金は会社が相手から一時的に預かる負債、立替金は会社が相手の代わりに支払う資産です。貸借の向きが逆になります。
- 給料から差し引く源泉所得税や社会保険料は、支給時にいったん預り金として計上し、納付時に取り崩します。
試験でのよく問われ方
- 給料支給時に源泉所得税や社会保険料を差し引いて預り金を計上する仕訳を問う出題が中心です。
- 後日、預り金を本人に代わって納付したときの仕訳(預り金の減少)を問う出題があります。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 給料200円の支給にあたり、源泉所得税20円を差し引いて当座預金から180円を支払ったときの仕訳として正しいものはどれですか?(答えを見る)
給料手当は全額(200円)を借方に計上し、源泉所得税として差し引いた20円は貸方に預り金として計上します。残額の180円を当座預金で支払います。
Q2. 上記で預かった源泉所得税20円を、税務署へ納付したときの仕訳として正しいものはどれですか?(答えを見る)
預かっていた金額を本人に代わって納付したときは、借方に預り金を記入して取り崩します。
Q3. 預り金と立替金の違いとして正しいものはどれですか?(答えを見る)
預り金は他人から一時的に預かる負債、立替金は他人の負担分を会社が一時的に肩代わりする資産です。貸借の向きが逆になります。
関連
- 関連する用語:前受金/前払金/前受収益
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(該当章)/ミニ問題(セットO:決算整理)/ドリル(仮勘定・保証金・伝票)