預り金

定義:他人から一時的に預かった金銭(負債)。

仕訳例(預り金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
給与支給給料手当, 預り金200, 20当座預金180
納付預り金20当座預金20

対話で深める:預り金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

役員報酬100、源泉税10を控除して当座90を支払。預り金10を計上し、納付時に取り崩し。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 源泉徴収分は預り金(負債)
  • 納付時に預り金を取り崩し
  • 社会保険料等の預りも同様
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:源泉所得税・社会保険料の預かり等を明細管理します。関連:立替金との区別(預かり vs 立替)。