繰越商品

繰越商品は、期末に売れ残って翌期へ繰り越す商品を表す資産の勘定です。三分法では、決算整理(しーくり・くりしー)で期首分を仕入へ戻し、期末分を仕入から繰越商品へ移して売上原価を対応させます。2級では、繰越商品が動く2本の決算整理仕訳を押さえます。

基本情報

繰越商品の分類と使いどころ
分類資産(貸借対照表の流動資産)
増えるとき決算整理で期末商品棚卸高を計上するとき(借方)
減るとき決算整理で期首商品棚卸高を仕入へ振り替えるとき(貸方)
代表的な相手科目仕入
試験での問われ方しーくり・くりしーの2本の決算整理仕訳で、繰越商品が借方・貸方のどちらに立つかを問う出題

仕訳例

仕訳例(繰越商品の決算整理:期首40,000・期末50,000)
手順借方科目借方金額貸方科目貸方金額
① 期首を仕入へ仕入40,000繰越商品40,000
② 期末を繰越商品へ繰越商品50,000仕入50,000

①では前期末の繰越商品(期首分)を仕入へ戻すので繰越商品は貸方(減少)、②では今期の期末分を新たに計上するので繰越商品は借方(増加)です。決算整理後の繰越商品の残高は期末商品棚卸高の50,000円で、貸借対照表にそのまま表示されます。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 決算整理で、前期から繰り越した期首商品棚卸高40,000円を仕入へ振り替えるときの仕訳はどれですか?(答えを見る)

仕入40,000/繰越商品40,000。期首分の繰越商品を仕入へ戻すので、繰越商品は貸方(減少)です。

Q2. 決算整理後、繰越商品の残高が表すものは何ですか?(答えを見る)

期末商品棚卸高。決算整理を終えると、繰越商品の残高は当期末に売れ残っている商品の金額(期末商品棚卸高)と一致し、貸借対照表にそのまま表示されます。