引当金(貸倒・賞与・保証)

定義と使い所を近接させ、設定と戻入の型を実務の流れで整理していきます。

この章のゴール

  • 主な引当金の定義と使い所を説明できる
  • 設定/戻入の仕訳を正しく処理できる
  • 表示と注記のポイントを把握する

学ぶ順番

  1. 定義と対象
  2. 設定(見積)
  3. 戻入と期末表示

本文骨子

1) 背景と全体像

将来見込まれる費用・損失を見積計上するのが引当金です。貸倒・賞与・製品保証が 2級で頻出です。

2) 典型仕訳(最小セット)

3) 表示とのつながり

引当金は負債の部(流動/固定)に表示されます。設定と戻入の期間対応に注意します。

4) よくある誤り

型を確認したら、ミニ問題D(引当金) へ進みましょう。

生徒:「繰入」と「戻入」の向きが混乱します。

先生:期中や期末の見積増加は費用(繰入)/ 引当金。翌期に見積が過大だったと分かったら、引当金 / 収益(戻入)です。

生徒:どちらも評価の調整で、費用か収益かが違うのですね。

先生:その通り。期の考え方(期間対応)を意識すると迷いにくいです。

戻入と注記の要点

まずはミニ問題

ミニ問題D(引当金) で設定/戻入の型を確かめましょう。

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