配賦基準の選択(目的適合性)

配賦基準は、因果関係・計測容易性・公平性の3条件で選びます。機械稼働が中心の工程は機械時間、人の作業が中心の工程は直接作業時間が向きます。

基本情報

配賦基準の選択(目的適合性)の分類と使いどころ
分類配賦基準を実際に選ぶときの判断基準(目的適合性)
何を表すか候補となる基準の中から、間接費の発生と最も相関が高いものを選ぶという考え方
計算式(求め方)該当なし(相関・計測容易性・公平性の3条件で判定します)
使う場面複数の配賦基準の候補があり、どれを採用するか決めるとき
試験での問われ方工程の特徴(機械集約・労務集約等)から適切な配賦基準を選ばせる出題

計算式・具体例

工程の特徴から、どの配賦基準を選ぶべきかを判定する目印は次のとおりです。

工程の特徴と配賦基準の判定
工程の特徴選ぶ基準理由
電力・保全費が中心の機械稼働工程機械時間間接費の発生が機械稼働に比例するため
監督・段取りなど人の作業が中心の工程直接作業時間間接費の発生が作業時間に比例するため
高額材料の加工で副費が材料に連動する工程材料費間接費が材料価格に連動するため

同じ工場でも、機械主導の工程と人手主導の工程では向く基準が異なります。1つの基準にこだわらず、工程ごとに基準を分けることで配賦の歪みを小さくできます。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 次のうち、配賦基準を選ぶときの判断基準として適切でないものはどれですか?(答えを見る)

配賦基準を選ぶときの判断基準は、因果関係・計測容易性・公平性の3条件です。節税効果は配賦基準選びの判断材料ではありません。

Q2. 配賦基準の相関が弱く、製品原価が大きく歪む兆候が出たとき、どう対応するのが定石ですか?(答えを見る)

配賦基準と間接費の相関が弱く製品原価が歪む場合は、工程や部門ごとに配賦基準を分けるのが定石です。