三差異法/四差異法(製造間接費の差異)

「予算差異・能率差異・操業度差異(+二次差異)」に分けると、原因と対策が見えてきます。

用語のまとまり

三差異/四差異(概念)
差異意味
予算差異実際発生額 − 予算額(能率の影響を除いた費用差)
能率差異実際操業度 − 許容標準操業度(変動費中心の効率差)
操業度差異許容標準操業度 − 基準操業度(固定費の吸収度合い)
(四差異法の二次差異)固定費/変動費の分離や遅延で追加的に把握する差異

読み方のヒント

対話で理解しよう — 三差異・四差異で原因を特定

現場エピソード:製造間接費の差異を三差異法/四差異法で分解。今月は価格+8,000、能率−5,000、操業度−30,000、予算差異+3,000(単位:円)でした。

ハル:「三差異(価格・能率・操業度)で概況を掴み、四差異では価格差異を予算/能率に分けるから、より精緻に原因が見えます」

椿先生:「操業度要因が支配的ですね。まず稼働・段取り・欠員から手当てしましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 直近の差異から、操業度が主因かどうかを1行の根拠で書きましょう。
  2. 四差異で掘る価値がある費目を1つ挙げ、仮説を書きましょう。
  3. 来月の操業度改善に直結する施策を1つ提案しましょう。

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