操業度差異(固定費の未吸収/過吸収)

実際操業度が標準より低いと未吸収(不利)、高いと過吸収(有利)。固定費の吸収状況を示します。

方向の読み方

操業度差異の方向(例)
前提方向
実際操業度 < 許容標準操業度不利(固定費の未吸収)
実際操業度 > 許容標準操業度有利(固定費の過吸収)

関連用語

対話で理解しよう — 操業度差異をつかむ

現場エピソード:固定費は月300,000円、予定配賦率は200円/MH。今月の許容標準操業度1,600MHに対し、実際操業度1,450MHでした。

ハル:「許容標準に対する固定費吸収は200×1,600=320,000円の設計。実際は200×1,450=290,000円しか吸収できず、30,000円の未吸収(不利)ですね」

椿先生:「操業が落ちれば固定費は吸収されにくくなります。受注・段取り・保全のどこがボトルネックかを特定し、操業度を戻す打ち手を考えましょう。」

定義・判断の物差し

  1. あなたのラインで先月起きた停止トップ3(予定/故障/待機)を挙げ、どれが操業度に最も効くかを書きましょう。
  2. 「実際操業度を来月+10%」にするために、1週間で実施できる手当を1つ提案しましょう。
  3. 操業度差異が大きく不利のとき、固定費の何を見直すべきか(契約/内製外注/稼働率連動費)を書きましょう。

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