工業簿記2級 / テーマ別ドリル

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仕損(正常仕損)と度外視法のドリル

仕損は、製造途中で不合格品や減耗が生じる論点です。2級では正常仕損を度外視法で処理し、完成品と月末仕掛品のどちらが負担するかを、検査点をもとに決めます。(異常仕損の計算や非度外視法は1級の範囲です。)

20秒で要点

最初にこの3つを書く

  1. 仕損の数
  2. 正常仕損であることを確認する
  3. 検査点はどこか(月末仕掛品が通過したか)

この3つを書いたら、数量 → 換算量 → 単位原価 → 配賦の順に進みます。迷ったら、どの数量をどこへ入れるかに戻ります。

このドリルで固めること

テンプレート

演習ブロック

ドリルA 正常仕損の度外視法

投入量は 1,000個、正常仕損は 40個、完成品は 960個、月末仕掛品はありません。総原価は 480,000円です。

  1. 完成品1個あたりの原価を求める
  2. 正常仕損の原価がどこへ吸収されるかを確認する

ドリルB 正常仕損の負担先(度外視法)

当月投入は 1,200個(直接材料は工程の始点で全量投入)。完成品 900個、正常仕損 100個、月末仕掛品 200個。当月の材料費は 1,080,000円。検査は工程の終点で行い、月末仕掛品はまだ検査点を通過していません。

  1. 正常仕損を完成品と月末仕掛品のどちらが負担するかを答える
  2. 月末仕掛品の材料費を求める
  3. 完成品の材料費と、完成品1個あたりの原価を求める

解答・解説

解説は、答え → 式 → つまずきやすい点 の順で確認できます。

答えを見る

ドリルA の答え

答え: 完成品1個あたりの原価は `500円` です。

式: `480,000円 ÷ 960個 = 500円` です。正常仕損 40個分の原価も、完成品 960個へ吸収されます。

つまずきやすい点: 度外視法では、正常仕損を別建てにせず、良品側へ吸収して考えます。

ドリルB の答え

答え: 正常仕損は完成品のみが負担します。月末仕掛品の材料費は `180,000円`、完成品の材料費は `900,000円`、完成品1個あたりの原価は `1,000円` です。

式: 度外視法では仕損を分けて計算せず、月末仕掛品を投入数量ベースの単価(`1,080,000円 ÷ 1,200個 = @900円`)で評価します。`@900円 × 200個 = 180,000円` です。残り `1,080,000円 − 180,000円 = 900,000円` をすべて完成品が負担し、`900,000円 ÷ 900個 = @1,000円` です。完成品が正常仕損100個分(@900×100=90,000円)も吸収するため単価が上がります。

つまずきやすい点: 正常仕損を完成品と月末仕掛品のどちらが負担するかは、検査点を月末仕掛品が通過したかで決まります。通過していなければ完成品のみが負担します。

このページの進め方

  1. 先に正常仕損と、度外視法での負担先(検査点)を確認する
  2. 数量整理をしてから、完成品換算量に入れる範囲を決める
  3. 単位原価を出した後に、完成品と月末仕掛品へ配賦する

仕損問題も、式より先に数量の行き先が見えているかで安定度が大きく変わります。

次に進む

仕損処理を確認した後は、総合原価計算ドリルへ戻ると、完成品原価と月末仕掛品原価の配分まで一連で確認できます。

先に戻る補助ミニ問題: M-IND-19 減損を含む完成品換算量M-IND-11 完成品原価と月末仕掛品原価を求める

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