売上値引

販売後の価格調整を処理する売上の控除勘定です。「売上割引」とは性格が異なる点に注意していきましょう。

判断のコツ

よくある質問(FAQ)

売上値引と売上割引の違いは?

売上値引は価格調整の控除(営業収益のマイナス)、売上割引は早期入金に伴う金融的割引(営業外費用)です。

売上値引は消費税の対象ですか?

実務では値引に消費税が絡む場合もありますが、試験では端数調整など非課税として扱う設問も多いです。設問条件に従いましょう。

仕訳例(インフォグラフィック)

売掛金の一部値引(端数調整で非課税とする例)。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
7/20売上値引1,000売掛金1,000

表の見方:借方(左)と貸方(右)の合計金額は必ず一致します。まず「何が増えた/何が減ったか」を言葉で整理してから、科目と金額を当てはめましょう。

関連

関連語(クイックリンク)

クイックリファレンス

分類売上高の控除(収益のマイナス)
ポイント返品=商品が戻る/値引=価格調整
税抜方式仮受消費税の戻しも同時に処理
よくあるミス売上割引(費用)と混同する、消費税の処理漏れ

似ている用語との区別

ミニ演習(売上値引)

1) 掛売上の代金について、後日1,000円の値引をしました。仕訳は?
答えを見る(借)売上値引 1,000 /(貸)売掛金 1,000。
2) 売上値引は、損益計算書でどのような性質ですか?
答えを見る売上高の控除(営業収益のマイナス)です。
3) 商品が戻ってくる場合(返品)は、どの勘定で処理しますか?
答えを見る売上返品です(価格調整ではなく、返品の処理)。

対応する演習