純資産(資本)
純資産とは、資産から負債を差し引いた残り、つまり持ち主の取り分を表す勘定科目の仲間です。代表科目は資本金で、追加の元入れで増え、引出しで減り、増えたときは貸方、減ったときは借方に記入します。
基本情報
| 分類 | 純資産(貸借対照表) |
|---|---|
| 増えるとき | 貸方(追加の元入れ、当期の利益 など) |
| 減るとき | 借方(引出し、当期の損失 など) |
| 代表的な相手科目 | 資産科目(現金・普通預金など) |
| 試験での問われ方 | 純資産に分類される科目を選ぶ、資本金が増減したときの記入側(借方・貸方)を選ぶ |
仕訳例
元手を追加で受け入れて純資産が増える場面です。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 5/1 | 普通預金 | 300,000 | 資本金 | 300,000 |
| 5/31 | 資本金 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
元手を追加で受け入れると、受け取った普通預金という資産が借方で増え、持ち主の取り分である資本金という純資産が貸方で増えます。反対に、店のお金を私用のために引き出したときは、資本金を借方に置いて直接減らします。純資産は日々の取引ではあまり動かず、元入れ・引出しや期末の利益によって変わる点も押さえておきましょう。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 資本金の科目を見て、純資産に分類されることを見分ける出題(第1問)。
- 追加の元入れがあったときに、貸方に資本金を記入できるかを問う出題。
- 純資産と負債(どちらも貸方で増える)を取り違えていないかを問う出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 純資産(資本)が増加する典型的な取引はどれですか?(答えを見る)
純資産は、利益の増減や出資・引出で動きます。売上の計上はまず収益を増やし、その結果として当期利益を通じて純資産の増加につながります。資産や負債の直接増減だけでなく、損益経由で動く点を押さえるのが大切です。
Q2. 事業主の追加出資は仕訳上どの方向に記入されますか?(答えを見る)
先に区分を純資産だと判定すると、純資産は貸方で増えると分かります。追加出資では、借方に受け取った現金や普通預金、貸方に資本金を置きます。資産の増加と純資産の増加を同時に見ると仕訳の形が安定します。
Q3. 純資産の期中増減の主因として適切なのはどれですか?(答えを見る)
純資産の増減要因は、利益、出資、引出に整理できます。何が起点で動いたのかを先に見ると、純資産そのものを直接動かす取引か、損益を通じて動く取引かが見分けやすくなります。
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