会話で理解する:式のつながり
ユイ: 公式がたくさんあって混乱します。
サクラ先生: 出発点は貢献利益(売上−変動費)と貢献利益率です。それが分かれば損益分岐点=固定費÷率に自然とつながります。
ユイ: 問題文を読んだら何を先に確認しますか?
サクラ先生: 与えられた数値から、率か額のどちらを先に求めるかを選びましょう。式を選ぶ力が鍵です。
ポイント:貢献利益→貢献利益率→損益分岐点の順に確認。
公式を素早く選ぶことがコツです。貢献利益(限界利益)=売上高−変動費、損益分岐点売上高=固定費÷貢献利益率。
たとえば単価1,000円、単位変動費600円、固定費1,200,000円なら、単位貢献利益=400円です。損益分岐点数量は 1,200,000÷400=3,000個、分岐点売上高は 3,000×1,000=3,000,000円になります。
考え方は、まず「売上から変動費を引いた貢献利益で、どれだけ固定費を回収できるか」を見ることです。売上高で解くなら固定費÷貢献利益率、数量で解くなら固定費÷単位貢献利益を使い分けます。
与件:売上¥1,200,000、変動費¥720,000 → 貢献利益率=40%、固定費¥300,000、目標利益¥60,000
必要売上高=(300,000+60,000) ÷ 0.40 = ¥900,000
ポイント:目標利益は固定費に足すだけ。式は同じ。
| 項目 | 式 |
|---|---|
| 貢献利益 | 売上高 − 変動費 |
| 貢献利益率 | (売上高 − 変動費) ÷ 売上高 |
| 損益分岐点売上高 | 固定費 ÷ 貢献利益率 |
ユイ: 公式がたくさんあって混乱します。
サクラ先生: 出発点は貢献利益(売上−変動費)と貢献利益率です。それが分かれば損益分岐点=固定費÷率に自然とつながります。
ユイ: 問題文を読んだら何を先に確認しますか?
サクラ先生: 与えられた数値から、率か額のどちらを先に求めるかを選びましょう。式を選ぶ力が鍵です。
ポイント:貢献利益→貢献利益率→損益分岐点の順に確認。
選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。
Q1. CVP分析の「CVP」が示す3つの視点はどれですか?
正解:A(Cost・Volume・Profit)
CVP分析はコスト(Cost)、数量(Volume)、利益(Profit)の関係を扱います。
Q2. 安全余裕率の計算式として正しいものはどれでしょうか。
正解:A(安全余裕高÷実際売上高)
安全余裕率=安全余裕高÷実際売上高です。安全余裕高は実際売上高−損益分岐点売上高で求めます。
Q3. 固定費150万円、貢献利益率0.4のとき損益分岐点売上高はいくらですか?
正解:A(375万円)
損益分岐点売上高=固定費÷貢献利益率=150万円÷0.4=375万円です。
Q4. 変動費率が上昇すると損益分岐点売上高はどう変化しますか?
正解:A(上昇する)
変動費率が上がると貢献利益率が下がるため、損益分岐点売上高は上昇します。