社債の償還
社債の償還は、投資家として保有していた社債(満期保有目的債券・売買目的有価証券)が満期を迎え、額面金額を回収することをいいます。2級では、満期時に額面金額を現金で受け取り、保有していた社債を取り崩す投資家側の処理までを扱います。発行体が自社の社債を買入償還・繰上償還する処理は1級の範囲です。
基本情報
| 分類 | 資産の減少(満期保有目的債券・売買目的有価証券の減少) |
|---|---|
| 増えるとき | 満期保有を目的に社債を取得したとき(held-to-maturity参照) |
| 減るとき | 満期時に額面金額を回収し、保有していた社債を取り崩したとき |
| 代表的な相手科目 | 現金・当座預金 |
| 試験での問われ方 | 満期時に額面金額で回収する投資家側の仕訳を書かせる出題。発行体側の買入償還・繰上償還・借換は出題されません |
仕訳例
| 場面 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 満期償還(投資家側) | 現金 | 1,000 | 満期保有目的債券 | 1,000 |
定額法により、満期までに帳簿価額は額面金額に一致するため、通常は満期償還で差損益は生じません。発行体が自社の社債を満期前に買い入れて消却する買入償還や、繰上償還・借換などの発行体側の処理は1級の範囲です。
混同しやすい語との違い
- 満期保有目的債券との違い:満期保有目的債券は保有期間中の定額法による償却を扱い、本語(社債の償還)は満期時に額面を回収する場面に限定します。
- 有価証券売却益/損との違い:満期を待たずに売却する場合は売却損益が生じますが、満期償還は原則として差損益が生じません。
- 償却原価法(実効利子法)との違い:発行体側の買入償還・繰上償還・借換の判断や、利息法(実効利子法)による償却は1級の範囲です。
試験でのよく問われ方
- 満期時に額面金額を現金で回収し、保有していた社債(満期保有目的債券)を取り崩す仕訳を書かせる出題。
- 発行体側の買入償還・繰上償還・借換などは2級では出題されません。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 額面1,000円の満期保有目的債券が満期を迎え、現金で額面金額を回収した。正しい仕訳はどれですか?(答えを見る)
現金1,000/満期保有目的債券1,000です。投資家として保有していた社債を取り崩し、現金で額面金額を回収します。
Q2. 発行体が自社の社債を満期前に買い入れて消却する処理は、2級・1級のどちらの範囲ですか?(答えを見る)
1級の範囲です。2級では投資家側の満期償還までを扱います。
関連
- 関連する用語:満期保有目的債券/有価証券売却益/損/償却原価法(実効利子法)
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(有価証券)/ミニ問題F(社債・株式:基本)/ドリル(有価証券・手形)