有価証券売却益/損

定義:有価証券の売却時に生じる損益。使い所:帳簿価額との差額を P/L に認識します。

仕訳例(有価証券売却)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
7/10現金120売買目的有価証券110
7/10有価証券売却益10  

対話で深める:有価証券売却益/損

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

売買目的有価証券を120で購入し、135で売却。売却益15を認識。手数料0.5があれば純額で調整します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 売却益/売却損は営業外
  • 手数料の処理(付随費用)は指示に従う
  • 売買目的は期末時価評価済みである点に注意
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

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