有価証券売却益/損
有価証券売却益/損は、保有していた有価証券を売却した際に生じる損益です。売却価額が帳簿価額を上回れば有価証券売却益、下回れば有価証券売却損として、その差額を当期の損益に計上します。期末の時価評価で生じる有価証券評価益・評価損(securities参照)とは、発生する場面が異なる別の科目です。
基本情報
| 分類 | 収益(有価証券売却益)または費用(有価証券売却損)。損益計算書の営業外損益 |
|---|---|
| 増えるとき | 売却価額が帳簿価額を上回ったとき(有価証券売却益が発生) |
| 減るとき | 売却価額が帳簿価額を下回ったとき(有価証券売却損が発生) |
| 代表的な相手科目 | 売買目的有価証券・満期保有目的債券(貸方)、現金・当座預金(借方) |
| 試験での問われ方 | 売却価額と帳簿価額の差額を計算させ、有価証券売却益・売却損のどちらかを判定させる出題 |
仕訳例
| 場面 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 売却(売却益が生じる場合) | 現金 | 120 | 売買目的有価証券、有価証券売却益 | 110、10 |
| 売却(売却損が生じる場合) | 現金、有価証券売却損 | 95、15 | 売買目的有価証券 | 110 |
売却価額と帳簿価額の差額だけを計上し、売却価額が高ければ有価証券売却益、低ければ有価証券売却損とします。保有中の時価評価で生じる有価証券評価益・評価損(securities参照)とは異なり、実際に売却した場面でのみ使う科目です。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 売却価額と帳簿価額の差額を計算させ、有価証券売却益・売却損のどちらかを判定させる出題。
- 保有中の評価損益(有価証券評価益・評価損)と売却損益を混同していないかを問う出題。
- 売却時の付随費用(手数料等)の扱いを、問題文の指示に従って処理させる出題。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 帳簿価額110円の売買目的有価証券を120円で売却した。生じる損益はどれですか?(答えを見る)
有価証券売却益10円です。売却価額120円が帳簿価額110円を上回るため、差額10円を売却益として計上します。保有中の評価益とは別の科目です。
Q2. 有価証券売却益/損と、保有中の有価証券評価益/評価損の違いはどれですか?(答えを見る)
評価益・評価損は保有中の期末評価で使い、売却益・売却損は実際に売却した場面で使います。発生する場面で使い分けます。
関連
- 関連する用語:売買目的有価証券/満期保有目的債券/社債の償還
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(有価証券)/ミニ問題C(有価証券:評価と売却)/ドリル(有価証券・手形)