満期保有目的債券(償却原価法)

定義:満期まで保有する意思と能力がある債券。使い所:利息調整を含め、償却原価法で評価します。

仕訳例(満期保有目的債券・利息調整)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
6/30満期保有目的債券2受取利息2

対話で深める:満期保有目的債券(償却原価法)

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

額面100、償還5年、利率1.0%の債券を98で取得。償却原価法で利息認識し、5年後に額面で償還を受けます。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 取得原価と償還価額の差は利息へ配分
  • 有効利率法または定額法(2級は定額法出題も)
  • 期末評価は不要(償還目的)
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

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