売買目的有価証券
売買目的有価証券は、値上がり益を狙って短期的に売買する目的で保有する有価証券です。分類は資産で、期末に時価評価を行い、評価差額を当期の損益(有価証券評価益・評価損)に計上します。実際に売却した際の差額は、評価損益とは別に有価証券売却益・売却損として認識します。
基本情報
| 分類 | 資産(貸借対照表の流動資産) |
|---|---|
| 増えるとき | 取得したとき、期末の時価評価で時価が帳簿価額を上回ったとき |
| 減るとき | 売却したとき、期末の時価評価で時価が帳簿価額を下回ったとき |
| 代表的な相手科目 | 現金・当座預金(取得・売却時)、有価証券評価益/評価損(期末評価時) |
| 試験での問われ方 | 期末の時価評価仕訳(評価益・評価損の判定)と、売却時の仕訳(帳簿価額との差額計上)を区別させる出題 |
仕訳例
| 場面 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 期末(時価が上昇) | 売買目的有価証券 | 50 | 有価証券評価益 | 50 |
| 期末(時価が下落) | 有価証券評価損 | 30 | 売買目的有価証券 | 30 |
期末の時価評価では、時価と帳簿価額の差額だけを計上し、時価が高ければ有価証券評価益、低ければ有価証券評価損とします。保有中の値動きによる損益(評価益・評価損)と、実際に手放したときの損益(有価証券売却益・売却損)は性格が異なるため、別の科目として使い分けます。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 期末の時価評価仕訳を書かせ、評価益・評価損のどちらかを判定させる出題。
- 売却時の仕訳を書かせ、帳簿価額との差額を有価証券売却益・売却損で計上させる出題。
- 満期保有目的債券やその他有価証券など、保有目的が異なる区分と取り違えないかを問う出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 売買目的有価証券を取得原価より50円高い時価で期末評価した。正しい仕訳はどれですか?(答えを見る)
売買目的有価証券50/有価証券評価益50です。時価が取得原価を上回った分だけ資産を増額し、相手科目は有価証券評価益にします。
Q2. 売買目的有価証券の時価が取得原価を下回ったとき、期末に計上する科目はどれですか?(答えを見る)
有価証券評価損です。保有中の時価下落は有価証券評価損で計上します。有価証券売却損は実際に手放したときの科目です。
Q3. 保有中の時価変動による損益と、売却時の損益で使う科目の組み合わせとして正しいものはどれですか?(答えを見る)
保有中は有価証券評価益・評価損、売却時は有価証券売却益・売却損です。性格の異なる科目として使い分けます。
関連
- 関連する用語:満期保有目的債券/有価証券売却益/損/社債
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(有価証券)/ミニ問題C(有価証券:評価と売却)/ドリル(有価証券・手形)