賞与引当金

賞与引当金は、翌期に支給する賞与のうち、支給対象期間のうち当期に対応する月数分を、当期の費用としてあらかじめ見積り計上する負債です。支給見込額に、当期に属する月数の割合を掛けて当期負担分を求めます。決算整理で計上し、実際の支給時に取り崩します。

基本情報

賞与引当金の分類と使いどころ
分類負債(貸借対照表の流動負債)
増えるとき決算整理で、支給対象期間のうち当期に属する月数分を繰り入れるとき(貸方)
減るとき翌期に実際の賞与を支給し、引当金を取り崩すとき(借方)
代表的な相手科目賞与引当金繰入(費用)、現金・当座預金(支給時)
試験での問われ方支給見込額に「当期の月数÷支給対象期間の月数」を掛けて当期負担分を計算させる出題

仕訳例

仕訳例(賞与引当金:月数按分と支給時の取崩し)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決算整理賞与引当金繰入400,000賞与引当金400,000
支給時賞与引当金, 賞与400,000, 200,000当座預金600,000

翌期6月に支給予定の賞与見込額600,000円のうち、支給対象期間6か月のうち当期に対応する4か月分400,000円を、決算整理で賞与引当金繰入として計上します(600,000円×4か月÷6か月=400,000円)。実際に支給する6月には、引当金400,000円を取り崩すとともに、残り2か月分200,000円は支給時の期間の費用として計上します。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 翌期6月に支給予定の賞与見込額600,000円、支給対象期間6か月のうち当期に対応するのは4か月であるとき、当期に計上する賞与引当金繰入はいくらですか?(答えを見る)

600,000円×4か月÷6か月=400,000円です。支給見込額の全額ではなく、当期に対応する月数分だけを計上します。

Q2. 賞与引当金の性格として正しいものはどれですか?(答えを見る)

賞与引当金は負債です。貸倒引当金が資産の評価勘定であるのとは異なり、賞与・製品保証・退職給付の各引当金は負債として計上します。