退職給付引当金

退職給付引当金は、従業員の退職時にまとめて支払う退職金のうち、在職期間の各期に対応する分を見積り、当期の費用としてあらかじめ計上する負債です。2級では、(借)退職給付費用/(貸)退職給付引当金という型を押さえれば十分で、将来支払額を割り引く数理計算などの詳細は1級の範囲です。実際の支給時には引当金を取り崩します。

基本情報

退職給付引当金の分類と使いどころ
分類負債(貸借対照表の固定負債)
増えるとき決算整理で、当期に対応する退職給付費用を見積り計上するとき(貸方)
減るとき従業員へ実際に退職金を支給し、引当金を取り崩すとき(借方)
代表的な相手科目退職給付費用(費用)、当座預金・現金(支給時)
試験での問われ方(借)退職給付費用/(貸)退職給付引当金の型を書かせる出題。数理計算の詳細は2級では出題されません

仕訳例

仕訳例(退職給付引当金:設定と支給時の取崩し)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
決算整理退職給付費用90,000退職給付引当金90,000
支給時退職給付引当金60,000当座預金60,000

当期に対応する退職給付費用90,000円を決算整理で計上します。実際に退職者へ60,000円を支給したときは、退職給付引当金を取り崩します。2級では、将来の支払見込額を割り引く数理計算などの詳細は扱わず、この型を押さえれば十分です。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 退職給付引当金を決算整理で設定するときの仕訳として正しいものはどれですか?(答えを見る)

当期に対応する退職給付費用を借方に、退職給付引当金を貸方に計上します。「〇〇引当金繰入」という科目名は使いません。

Q2. 退職給付引当金について、2級の範囲として正しいものはどれですか?(答えを見る)

2級では、当期に対応する退職給付費用を見積り計上する型を押さえれば十分です。割引計算などの数理計算の詳細は1級の範囲です。