退職給付引当金

定義:期末までに発生した退職給付見込額の見積負債。使い所:期間配分として費用計上し、支払時に引当金を取り崩します。

仕訳例(退職給付引当金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末退職給付費用80退職給付引当金80
支払時退職給付引当金80当座預金80

対話で深める:退職給付引当金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

期末現在の退職給付見込債務は1,200、年金資産は980。差額220を負債として認識。2級では簡便処理で引当金を用いる出題が中心です。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 簡便法では規程と在職年数等に基づく見積
  • 差額法で繰入/戻入を処理
  • 詳細な数理計算は範囲外
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:毎期の変動はどう扱いますか?
先輩:期末見積額と期首残高の差額を当期費用(繰入)として調整します。

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