引当金の横断比較

引当金の横断比較は、貸倒・賞与・製品保証・返品調整・退職給付という5つの引当金を、性質・設定基準・仕訳・表示区分の観点で並べて確認するページです。貸倒引当金だけが資産の評価勘定で、残り4つは負債である点が最初の分かれ目です。個別の計算や仕訳は、各引当金のページで確認します。

基本情報

引当金の横断比較の分類と使いどころ
分類引当金どうしの横断比較(勘定科目ではなく、5つの引当金の整理表)
何を表すか貸倒・賞与・製品保証・返品調整・退職給付の各引当金の性質・設定基準・仕訳・表示区分の違い
計算式・見分け方「資産の評価勘定か、負債か」「設定基準は率×基礎か、月数按分か」で最初に仕分ける
使う場面複数の引当金が並ぶ問題で、どの引当金がどの性質かを素早く判定するとき
試験での問われ方各引当金の分類(資産の評価勘定/負債)や設定基準の違いを問う出題

仕訳例

引当金の横断比較(性質・設定基準・仕訳・表示区分)
名称性質・対象設定基準(例)設定の仕訳(例)表示区分
貸倒引当金売上債権の将来貸倒見込差額補充法(期末残高×実績率−現在残高)貸倒引当金繰入10,000/貸倒引当金10,000資産の評価勘定
賞与引当金支給対象期間のうち当期対応分支給見込額×当期の月数÷対象期間の月数賞与引当金繰入400,000/賞与引当金400,000負債(流動)
製品保証引当金販売後の保証修理見込み保証対象売上高×実績率(保証率)製品保証引当金繰入60,000/製品保証引当金60,000負債(流動)
返品調整引当金期末在庫にかかる売上返品見込み関連売上高×返品見込率返品調整引当金繰入12,000/返品調整引当金12,000負債(流動)
退職給付引当金在職期間に対応する退職給付見込み当期対応分を見積り(2級では概説)退職給付費用90,000/退職給付引当金90,000負債(固定)

貸倒引当金だけが資産の評価勘定(マイナスの資産)で、残り4つは負債です。設定基準は、貸倒引当金と製品保証引当金が「基礎×率」型、賞与引当金が「月数按分」型、返品調整引当金が「売上高×返品見込率」型と、対象によって考え方が異なります。表示区分(流動・固定)の違いも、個別ページと合わせて確認しましょう。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 次の引当金のうち、資産の評価勘定に分類されるものはどれですか?(答えを見る)

貸倒引当金だけが資産の評価勘定(売上債権を控除するマイナスの資産)です。賞与・製品保証・返品調整・退職給付の各引当金は負債に分類します。

Q2. 賞与引当金の設定基準として正しいものはどれですか?(答えを見る)

賞与引当金は、支給見込額に当期に対応する月数の割合を掛けて設定額を求めます。売上高×率は製品保証引当金や返品調整引当金の考え方です。

Q3. 退職給付引当金の表示区分として正しいものはどれですか?(答えを見る)

退職給付引当金は、通常1年を超えて残るため負債(固定)に区分します。賞与・製品保証・返品調整の各引当金は流動負債です。